インド ベナレス ガンジス河の日の出

沐浴の風景と朝日を河岸や船上から見学するのが、ベナレス観光の定番。

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インドでは左手がトイレの後始末に使われ不浄とされているように、河の流れから左側に当たる東岸には人が住んでいない。ガートがあるのは西岸。そのような理由で荒地になっている東岸から昇る朝日を有難がって見るのはどうなんだろう。

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再びダシャーシュワメード・ガート前。

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沐浴の方法は人それぞれ。河に全身を沈める人、水を掬って肩から掛ける人、顔を洗う人、口に含む人。ちなみに、河はかなり濁っている。洗濯する人もいるし、生活のゴミ、供花や灯篭、更には遺灰も流されているのだから。

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マニカルニカー・ガートは火葬場になっており、年中絶え間なく煙が上がっている。但し、火葬するための薪を買うお金の無い人、自殺者、子供などは焼いて貰うことが出来ず、インドの人々が着る衣装サリーに全身を包まれたまま流されることになる。私達が見学中も、河の中央付近まで進んだ小舟からそれらしき物体が落とされていた。

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それだけではなく、見てしまった。ぼけっと水面を眺めていたら、何と亡骸そのもの。沈める際に重石を付けるが、サリーが解けてしまったらしい。場の雰囲気がそうさせるのか、気持ち悪いという感情は不思議と沸いて来なかった。この地では当たり前の風景で、人間って死んだらこうなるんだ、と。

小舟には一時間程乗り、ガート裏の迷路のような狭い道を歩いて帰った。これからガードへ向かう葬列や、最期が近そうな老人が道端で小さくなっているのを見た。船上で亡骸を見た頃から皆も無言だったが、ますます重苦しい雰囲気。シンさんは妙に早歩きで、路地裏にあるヴィシュワナート寺院に立ち寄った際にやっと、安堵したように口を開いた。私達観光客のためとはいえ、このような「裏側」をあまり見せたくなかったらしい。

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インスタントカメラ「写ルンですセピア」で撮影。