末次由紀「ちはやふる」「クーベルチュール」

アニメ化に映画化もされた大ヒット作「ちはやふる」。電子書籍版では序盤の第三巻までのゼロ円セールを頻繁に行っているので、揃える場合は狙うことをお勧めする。続刊も時々割引セールを実施しているので活用したいところ。

まだ“情熱”って言葉さえ知らない、小学校6年生の千早。そんな彼女が出会ったのは、福井からやってきた転校生・新。大人しくて無口な新だったが、彼には意外な特技があった。それは、小倉百人一首競技かるた。千早は、誰よりも速く誰よりも夢中に札を払う新の姿に衝撃を受ける。しかし、そんな新を釘付けにしたのは千早のずば抜けた「才能」だった……。

「ちはやふる公式和歌ガイドブック ちはやと覚える百人一首」は、作中で触れられる歌のまとめ的な一冊。

原作では空白期間の中学生編が、別作家によりスピンオフ小説として刊行された。但し、原作者も監修しているとはいえ、完結していないうちに作られたものなので、各キャラの人物像に若干のずれがある。

更にサブタイトル「中学生編」として、これまた別作家により漫画化。原作が終盤に近付いてから作られているので、小説版で気になったずれも幾分修正。また、小説版よりエピソードを選んで描き出してあるので、すっきりと読みやすい。時々雑ながらも、原作者と絵柄を似せている。

まだ連載中なのに、映画では「結び」と称した完結編まで作られてしまった。その小説が出たので読めば連載の結末も分かるかと思ったら、やはり既に漫画に描かれている場面までに留まっていた。


末次氏の別作品も面白い。「クーベルチュール」はチョコレート専門店を舞台とするオムニバス。

過去の事件で思うところあり食わず嫌い状態だった作家さんだが、「ちはやふる」の無料試し読みからはまって全巻揃えて、連載もコミックス化を待たずリアルタイムで追っているところ。