インドネシア ジャワ島・プランバナン ロロ・ジョングラン寺院

ジョグジャカルタ市内からソロ方面へ数十分車を走らせ、世界遺産にも指定されているプランバナン寺院史跡公園に到着。その中心がロロ・ジョングラン寺院で、平べったいボロブドゥールに対し、焔のように真っ直ぐ上に燃え上がる形が特徴。

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九世紀のジャワ島では二つの王朝が同時に栄えており、仏教のジャイレンドラ朝がボロブドゥールを、ヒンズー教のマタラム朝がプランバナンを造った。古代インドでは仏教をヒンズー教の一宗派を見なし、仏教的要素を含むプランバナンはその考え方を反映したといわれる。尚、現在は国民の約九割が信仰するイスラム教は14世紀後半に伝播され、ヒンズー教の中心地はバリ島へと移って行った。

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寺院の名前になっているロロ・ジョングランとは「細身の処女」という意味で、伝説が残されている。昔、ボコ王の息子に一方的に見初められたプランバナンのロロ・ジョングラン姫が、一晩で千の寺院を造ることが出来たならば妻になると約束した。しかし、王子は精霊の力を借りて999の寺院を造り上げてしまい、困った姫が侍女に米を臼でつくように命じる。米つきは朝一番にする習慣があるので、その音を聞いた鶏が勘違いして鳴き、精霊もそれを聞いて帰ってしまう。怒った王子が姫を石像に変えてしまい、それがドゥルガ像なのだとか。

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シヴァ神殿の高さは47メートルで、東南アジア最大規模。内部の北側にシヴァの妻、女神ドゥルガの像が祀られている。ドゥルガは官能的な像として有名だが、猛々しく悪魔を退治しているというその姿は結構怖い。

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同じく南側には、シヴァの導師アガスティアの像。

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西側には、シヴァの息子で象の頭を持つガネーシャ神。

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シヴァ神殿の左側にはブラフマ神殿、右側にはヴィシュヌ神殿があり、この三つの神殿と向かい合う形でそれぞれの神の乗り物を祀るヴァハーナ堂が並んでいる。

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シヴァ神は牝牛ナンディーと対。

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欄干を飾る、守り神カーラ。

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他に、回廊を飾るインド抒情詩をモチーフとした浮き彫りなど。

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史跡公園は5km四方と広いため立ち寄らなかったが、敷地北側にあるセウ寺院とは「千の寺院」を意味し、それが王子が造った寺院群とも言われている。また、公園より南に離れた所にはボコの丘もある。